普通の人

普通の人の日常

安心してください、生きてます

今日も一時間半くらいで見れる映画ということで、こちらを見ました。

 

ララピポ [DVD]

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 残念ながら原作を読んでいなくて、映画のみの感想となります。

 

※ネタバレあり、ご注意ください。

 

あらすじ

 

風俗スカウトマン、巨漢フリーライター、元OLのAV嬢、声優志願のロリータファッションデブ、ゴミ屋敷の主婦、SFヲタ…それぞれの人生を、少しでも良いほうにと生きる姿を描いた映画。(まあそんないいもんでもないですが)

 

感想

 

前半、「これが娯楽映画として、これが娯楽になるの、男子中学生?男子高校生?」ってくらいどうでもいい性欲話が続く。

 

「原作は奥田英朗だし、これで終わるわけない」と信じてよかった。

 

後半はなかなか面白いです。

 

意外に一番嘘つくことが多いのがSEXのことなのかもしれないなと、この映画を見て思いました。

 

風俗スカウトマンは女の子に

巨漢フリーライターとSFヲタは自分に

元OLのAV嬢はAV視聴者に

声優志願のロリータファッションデブはSEXした男に

ゴミ屋敷の主婦は世間に

皆、嘘をついている。

 

でもその嘘は今を生きるためであって、処世術で、自分を守る盾と鉾でもある。

 

皆多かれ少なかれ抱えている「嘘」は、ギリギリで生きている人のほうがつきやすい。ってか嘘つかないと自分が保てない。生きていけない。

 

こういうのって、もっとヒリヒリした感じで描くことも出来ると思うのですが、カラッと描かれていて、そこが好きでした。

 

「うっせえよ。お前の感傷の道具にすんじゃねえよ。こっちはそれどころじゃねえんだよ。」という感じが好きでした。

だって、そうだよねえ。

 

特に、真っ赤なラブレターを貰った声優志願のロリータファッションデブが、手紙捨ててたところ。

「てめえの性癖や感傷なんて知らねーよ。バーカ」

と(私には)聞こえてきそうで、

「ああ、ちゃんと生きてる人の映画見たな」と思いました。