安心してください、生きてます
今日も一時間半くらいで見れる映画ということで、こちらを見ました。
- 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: DVD
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残念ながら原作を読んでいなくて、映画のみの感想となります。
※ネタバレあり、ご注意ください。
あらすじ
風俗スカウトマン、巨漢フリーライター、元OLのAV嬢、声優志願のロリータファッションデブ、ゴミ屋敷の主婦、SFヲタ…それぞれの人生を、少しでも良いほうにと生きる姿を描いた映画。(まあそんないいもんでもないですが)
感想
前半、「これが娯楽映画として、これが娯楽になるの、男子中学生?男子高校生?」ってくらいどうでもいい性欲話が続く。
「原作は奥田英朗だし、これで終わるわけない」と信じてよかった。
後半はなかなか面白いです。
意外に一番嘘つくことが多いのがSEXのことなのかもしれないなと、この映画を見て思いました。
風俗スカウトマンは女の子に
巨漢フリーライターとSFヲタは自分に
元OLのAV嬢はAV視聴者に
声優志願のロリータファッションデブはSEXした男に
ゴミ屋敷の主婦は世間に
皆、嘘をついている。
でもその嘘は今を生きるためであって、処世術で、自分を守る盾と鉾でもある。
皆多かれ少なかれ抱えている「嘘」は、ギリギリで生きている人のほうがつきやすい。ってか嘘つかないと自分が保てない。生きていけない。
こういうのって、もっとヒリヒリした感じで描くことも出来ると思うのですが、カラッと描かれていて、そこが好きでした。
「うっせえよ。お前の感傷の道具にすんじゃねえよ。こっちはそれどころじゃねえんだよ。」という感じが好きでした。
だって、そうだよねえ。
特に、真っ赤なラブレターを貰った声優志願のロリータファッションデブが、手紙捨ててたところ。
「てめえの性癖や感傷なんて知らねーよ。バーカ」
と(私には)聞こえてきそうで、
「ああ、ちゃんと生きてる人の映画見たな」と思いました。