普通の人

普通の人の日常

裸では生きられない。では何を着る?

今渋谷でSAPEUR展をやっていて、行けずじまいで本屋に寄ったら写真集があった。

 

THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン

THE SAPEUR コンゴで出会った世界一おしゃれなジェントルマン

 

 SAPEURとは端的に言うと、「お洒落をすることで平和を願い、自由を美を愛することを表現する(宣言)」という感じだが、私が思うにもうちょっと重くて、「SAPEURになるということは、私は「こういう」思想を持った人間であると宣言するということである。「こういう」とはどういうことか。それは云々…」そんな「内面の思想や信念を一瞬で提示する方法」というのが私の認識だ。

 

昔の日本の「武士」は、そんな感じだったのかなと思う。

「先生」や「医師」「弁護士」等も、同じ印象だったのかもしれない。

「警察官」「僧侶」「消防士」等、制服や職業がSAPEURのような役割を持っていた時代は昨今の事件を見る限り、日本では終わったんだなと思った。

 

お洒落ばっかりする人もいるし、お洒落しない人もいるし、いろいろいるけれど、自分を表現するツールとしてのお洒落の中に、「信念と生き様」としてのお洒落って、覚悟が見えて、感動するもんだなと思った。

 

外見と内面の一致を意図的にするって、すごくない?